原始仏典:ダンマパダ(第13章)

■原始仏典:ダンマパダ(第13章)について
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怠(なま)けずに頑張りましょう。

善行の道徳を行動しなさい。

善い道徳に従って生きる人は、アノ世でもコノ世でも幸福の中で暮らすことに成るのです。(168番)


善行の道徳を行動しなさい。

悪行の屁理屈により行動してはいけません。

善い道徳に従って生きる人は、アノ世でもコノ世でも幸福の中で暮らすことに成るのです。(169番)

(原始仏典 ダンマパダ13章-168・169番)

(感想)
私の釈尊についての記憶では、釈尊が「アノ世」という意味の示唆を行ったことは、あまり無いのです。だから、「珍しい」という思いから注目します。この意味は大きいのです。
釈尊は宇宙という大きな意味での別世界や、如来や菩薩という聖なる存在が実在することは示唆されましたが、人の死後の霊の存在や、人の魂が住む霊界については、発言をされませんでした。

ー中略ー

これは、高い霊性からの視点では、人の魂は「生き通し」であり不死であること、自分の心が住む環境が死後に変わるだけであり、コノ世とアノ世と分ける必要が無いこと、このようなことが理由であると感じます。

従って釈尊がこの章で、
「アノ世でもコノ世でも幸福の中で暮らすことに成るのです」
と発言された意味は大きく、私たちは今の自分の心境のままで継続して、アノ世で暮らすことに成ると思って置いてください。

だからこそ、今のコノ世での善行が大切なのです。コノ世だけでムダには成らないのです。アノ世にも持ち越すのです。

ー中略ー

だから釈尊も、生きる短い間ぐらいは、ひたすら善行の道徳に生きなさいと、この章で2度も繰り返し示唆されています。
そうすれば死後も、善行の道徳を行う者同士が住む世界に行くことに成るからです。
その世界を第三者が見ますと、とても平和な善い世界に見えます。これが天国の正体です。



過去に仕事もせずに遊んで暮らしていた人でも、
今は真面目に働くならば、
その人は社会を明るくする一員です。
まるで、雲から遠ざかった月のようにです。

過去に悪い行いをしていましても、
今は反省して善行により上書きするならば、
その人は社会を明るくする一員です。
まるで、雲から遠ざかった月のように。

(原始仏典 ダンマパダ13章-172・173番)

(感想)
釈尊は、この章で
「今が良ければ、すべて良し!」と示唆されています。
「過去がどうであれ、今を頑張って生きるならば、それで良いのだ」
と仰っています。

そして、その次に「それの何が良いのか?」という釈尊の説明に、
「社会を明るくする一員だ」という言葉が出てきます。
これは比叡山延暦寺の根本精神でもあります、「一隅を照らす」という言葉と同じ意味です。
法華経の精神を一言で表現しますと、「社会の一隅を照らすこと」に尽きるということです。

ー中略ー

だから、自分にどんな過去が有ろうとも、
* 今の生活を頑張ること。
* 社会の隅で、自分が周囲を明るくしたい。
と思えたならば、その人は人生で初めて真の「幸福感」「安心感」「生き甲斐」を感じられて、
今という時から逃げない人間に成れる可能性があるのです。

つまり、コノ世で幸福に成りたければ、
* 自分のことよりも、社会の隅を少しでも明るくしたい!
と真剣に自分で思い込むことです。
その「思い」と「行動」に誠意が有り、誠・真(まこと)であれば、天が味方をします。
運気が変わります。
金の動きも、あれよあれよと本当に変わるのです。



最低限の道徳観(エチケット)も無く、

ウソを普通につき、

アノ世の存在を信じない人は、

どんな悪行でもすることが可能です。

(原始仏典 ダンマパダ13章-176番)

(感想)
アノ世の存在を信じていない人でも、立派な御方は無数におられます。
しかし、そのような御方は、
* 道徳観の有る人であること。
* ウソをつかない人であること。
この2点を持つ人であります。

ー中略ー

家族も仕事も財産も、すべてを失い自分にはもう失うものが無いと思った時、人は分からないものです。
この時に初めて、その人の本性(良心)の発露具合がカギに成ります。
その人が、アノ世の存在と、死後の継続を信じているか否かが問題に成ります。

信心とは、信仰とは、色々な種類や内容が有りますが、ただ単純に
「アノ世の存在を信じるか否か」が、本当の信仰の原点だと思います。
この章で釈尊が、わざわざ「アノ世の存在を信じない人」という表現をしていることは意味が大きいのです。

やはり、自分には何も無くても、アノ世の存在を素直に信じている人でありましょう。


【編集者注記】ダンマパダについての記事は「番号昇順」とします。

20150115

  • 最終更新:2015-03-31 21:52:18

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