動物(エピソード)

■動物(エピソード)について
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ライオンの親子のドキュメンタリー番組が放送されているのを途中から見ました。
子供ライオンの一匹が、下半身が完全にマヒして動きませんでした。バッファローの狩りの時に巻き込まれて、下半身を踏まれたようです。
前足だけで踏ん張って、下半身を地面に引きずりながら懸命に歩いていました。
ライオンはグループ集団で生活をし、集団での行動を最優先させるオキテが有るようでした。だから歩くのが不自由な子供ライオンも、集団での移動に付いて行こうとして懸命に追いすがっていました。
子供ライオンが遅れても追いついた時には、母親ライオンを始めとして他の親ライオンも一緒になって、子供ライオンの顔を舐めて「よく頑張ったね!」とほめ讃えている様が良く分かりました。
ライオンがとても愛情の深い行動と仕草を示すのは、意外でもあり考えさせられました。
「今の日本人の親子関係は大丈夫?」と思い浮かびました。もしかすると、ライオンに負けているかも知れないと思いました。

この番組の最後には、長い乾季のために川の水が無くなり、川の上流へとライオンのグループが移動する必要に迫られました。
ギリギリまで全員が水を摂取しないまま、足が不自由な子供ライオンのために移動を我慢していました。
しかし、とうとうグループの命を守るために移動を始めたのでした。親ライオンたちは何度も振り返り、子供ライオンを見詰めていました。その表情は、人間と同じ感情を思わせるものでした。
子供ライオンが黙って必死にグループに追いすがるシーンで番組は終わりました。砂地には子供ライオンが下半身を引きずった跡が、一本の蛇行した線となり長く続いていました。
おそらく、後ろ足を伸ばしたままのスタイルで、飢えと乾きで死んだことでしょう。
最後のナレーションでは、地平線の大地に真っ赤な太陽が静かに沈んで行くのが映されていました。


影の犠牲の上で私達は 2008-05-26 19:29:51

昨日、NHK特集の「北極大変動」を見ました。ここ数年間で、数万年間を費やして形成された氷河や氷山が予測を上回る凄い速度で溶け出していました。 
その速度は、20年前の科学者の予測を根底から覆すものでした。
現在の一番の被害者は、動物達でした。
その中でも白熊は、氷が無ければ狩が出来ないそうです。
水中ではアザラシの泳ぐスピードには敵わないので、氷上に居る時を狙うしかありません。
その氷が、細切れの断片に成ってしまっていました。 白熊達は共食いをするか、鯨や他の動物の死骸が流れ着くのを待つしか無いそうです。

若い白熊が、罪の無い顔をして餓死している姿が映しだされていました。 
別の場面では、調査隊が二匹の子熊を連れた母親白熊を麻酔で眠らせて、首に発信機を取り付けていました。この作業の最中、つぶらな瞳をした子熊が母親の御腹の上に並んで寄り掛かり、おとなしくしていました。
発信機を取り付けて数ヵ月後、レーダーは地図上を全く動か無くなっていました。
恐らく親子共々、餓死したとの事でした。

TVでは人間社会が排出する二酸化炭素が地球温暖化を起こし、氷が溶ける一番の原因としていました。 また、今までの万年氷山に覆われた北極の超低温環境が海流に影響して循環を起こし、二酸化炭素を大量に海中へ取り込み消化する地球規模の大きな働きをしていたそうです。
低温地帯が、その様な重要な働きをしていたとは知りませんでした。 
CO2の消化は、森林だけでは無く、氷の世界でもされていた様です。 
この重要な働きが温暖化の為に壊れ、余計に二酸化炭素の増加に拍車が掛かる悪循環が始まっているそうです。

今日も私は、自動車に乗りました。
こうしなければ、私が生きて行けません。
小熊達の事を考えると、せめて、感謝して生きて行かないと申し訳が立ちません。 
不平不満に囚われている時代が終わろうとしています。


犬のジョン 2007-12-05 19:42:34

私が高校生の頃、家にいた雑種のコリー犬が死にました。
ジョンというオスの犬でした。全体が黒い毛並みで、首回りと手足が白色の犬です。
ジョンは、生後1年間ぐらい他所の家で飼われていましたが、飼い主の事情で飼えなくなり、保健所で処分されそうに成っていたところを、私の母親に引き取とられて家に来ました。
産まれてから、ずっと狭い檻の中で飼われていたので、散歩をしてもらったことが無いので、足腰が大変に弱い犬でした。
人間と短距離競争して、負ける犬を初めて見ました。
でも、性格が大人しくて、とても頭の良い犬でした。
躾も直ぐに覚え、言いつけも良く守りました。
兄が、毎晩していた散歩に連れ出されて、帰って来る時は引きずられる様に帰って来たのを思い出します。
幼犬の時の栄養状態と、運動不足が影響したのか、家に来て10年目ぐらいで、ある時から歩けなくなり、寝込んだままでした。だから、首輪も外したままでした。
ある休日の日中に、私が家の車を洗車していましたら、私の背後に気配を感じて振り返ると、私の足元にジョンがいました。犬小屋から、私が居る場所までは、10mは有りましたが体を引きずって来たようでした。
驚いている私の目の前で、倒れたままの状態で、ジョンの目は、私の目をジット見詰めていました。
そして、だんだんとジョンの呼吸が荒くなり、私の目を凝視したまま、最後に手足をピンと張ってから、目を閉じました。
背後のジョンに気付いてから、ほんの数分の出来事でした。
その数分間は、何か威厳に満ちた空間がそこに有りました。
私が本能でその時に感じた事は、ジョンの目から、自分の目を反らしては絶対に成らないという事でした。
最後の最後に、人間と目を合わせながら死ぬ事が、ジョンの人生最大の幸福であり、祝福であると、その時に浮かんだからです。 
私は、その時、不思議なくらい冷静で、落ち着いていました。 
その場の、空気がそうさせたようです。
目には、何も観えませんでしたが、何か大いなるモノが迎えに来ていたと感じました。
人間でも、病院に入院すれば、意識のある最後の瞬間は、誰とも目を合わせずに、一人で意識不明に陥り、発見される方が多いと思います。 
ジョンは、私が偶然に外に居た時に最後を迎えましたが、その様に行かしめた縁を感じます。
ジョンが目を閉じて直ぐに家族を呼びました。
家族の者は、ジョンが移動していたのに驚き、動かない体を前足だけで引き摺りながら来たんだねと、目を潤ませました。
ジョンの最後の1年間を思うと、たぶん痛い所が沢山あったと思います。
でも、何時も静かに佇み、現状を受け入れている様でした。 求道者の様に・・・・。
ジョンの体はボロボロでしたが、見事に生き切りました。


20150104

  • 最終更新:2015-03-05 15:50:31

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